発売から20日ほど経ったけれども、そろそろ感想もまとまってきたのでだらだら書いてみます。
01.純情ACTION
「アークション!アークション!」連呼部分を初めて聴いた時はこれはどうなのかと正直思ったけれど、今ではそれがアクセントに欠かせない部分になっていると思ってしまう不思議。
Aメロのちょっとクセのある歌い方が面白い。
歌詞は這い上がる様を描いているような、近年続いてた応援ソングとは一風変わった作りになっているのも良い。
アルバム1曲目シリーズとしては、個人的には前作「ALL-OUT ATTACK」よりはインパクトに欠けると思うけど、「アラクレ」に匹敵するぐらい好き。
☆☆☆☆
02.黒い青春
LIVE-GYM 2006 “MONSTER’S GARAGE”時のギリギリchopを彷彿させるようなJAZZYなイントロから一転重いギターリフが始まり、歌詞は青春時代に誰もが抱えたことのあるような悩みを歌っている曲。
ベース音が非常に気持ちいい。
発売前に試聴等一切しなかったので、アウトロのシャウトを聴いた時は鳥肌立った。
☆☆☆☆
03.SUPER LOVE SONG
シングル発売時に書いたので、割愛。
アウトロの跳ねたようなドラムとかもうたまらないっす。ライブで聴いた時からがらっと印象が変わった曲。断然今のほうが好きです。
☆☆☆☆
04.満月よ照らせ
「SUPER LOVE SONG」と「パーフェクトライフ」に挟まれていることで、印象が薄い曲。悪い曲ではないと思うけどね。
曲順を変えればもう少しよく聴こえたかも知れないけど、正直PLの前座的扱いとしか感じられないです。
☆☆
05.パーフェクトライフ
キました。アルバム曲として埋もれさせるには勿体ないと思えるくらい良曲。
某曲に似てるって意見が多いみたいだけども、そんなの関係ねえw。
PVを最初観た時は正直そうでもないなと思ったけど、CDで聴いた時に音が凝っているというか多さに驚いた。コーラスの掛け合わせ方とか文句なしです。
歌詞も、これまでの励ましソングとは少し視点を変えている感じなのがまた良い。「マイナスかけあわして プラスにしてしまえ」というフレーズがとても好き。
ライブで聴くのを想像すると今からゾクゾクする。※ちなみに、好きな曲アンケートはこれに投票しました。
☆☆☆☆☆
06.一心不乱
これも「パーフェクトライフ」と「FRICTION」の間に挟まれていることで、損している感じが否めない。
Aメロやサビの歌い方なんかは特徴あって面白いと思うけど。オルガンの音が入ってるのも印象的。
歌詞は、松本さんのことですよねw
☆☆
07.FRICTION -LAP 2-
最初聴いた時はシングルバージョンのほうが良かったと思った(途中で入るフェイク部分とか)けども、聴き込んでいくうちにこちらのほうが好みになりました。
昔のアルバムバージョンのようにもっと大きくアレンジし直してもよかったと思うけど。
「シャリがうまいね」風味が薄れてしまったのがちょっと残念w
☆☆☆☆
08.ONE ON ONE
「世界ふしぎ発見」で聴いた時はまたこの路線(OCEAN・ゆるぎない・永遠の翼)かとちょっとゲンナリしたけど、これもCDで聴いてからだいぶよく感じた。
イントロや間奏のギターとかところどごろで入るピアノの音とかA・Bメロでよく聴こえるベース音とかはとても好み。
今作のおとなしめの曲調の中ではいちばん好きだけども、B’zの曲全体としてはやっぱりそんなに印象は残らないかなぁという感じがしてしまう。
いま改めて聴き直していて、タイトルだけじゃなく歌詞もバスケからインスパイアされてると、初めて気づきましたw
☆☆☆
09.僕には君がいる
ピアノとストリングスが印象的な綺麗な曲。稲ソロの「水平線」になんとなく似ている。
間奏のギターソロまで松本さんのギターがほとんど目立ってないという、珍しいタイプの曲調。
個人的には同じようなおとなしめの曲調が続いてしまってるので、ちょっと中だるみな感じがしてしまう。
☆☆
10.なんという幸せ
前作の「雨だれぶるーず」の流れを系統しているようなブルース調の曲調とブラスが印象的な曲。
歌詞が「庶民的な幸せ」を歌っているのが面白い。
シングル向きの曲ではないけど、アルバム曲としてはこういうタイプの曲があるのは良いことだと思う。
☆☆☆
11.わるいゆめ
JAZZYな雰囲気の曲調。マイナー調の曲が続いているというのはダレるというかちょっとどうかなぁと思ってしまう。
サビで一気に派手になる展開とかは面白いと思うけど。
個人的には「なんという幸せ」よりこっちのほうが好きだけど、やっぱりなんとなく印象に残りにくいタイプの曲ではあると思う。
☆☆☆
12.HOMETOWN BOYS’ MARCH
一転、底抜けに明るい曲。これがシングルになったら、B’zどうしたの?って言われること受けあいw
ブラスとストリングスが入ってることで曲としても華やかな印象。
コーラスの掛け合い部分とかライブで盛り上がりそう。
☆☆☆☆
13.光芒
じっとり重いバラード曲。聴いた瞬間からこの曲は人気出るだろうなって思った。
「Raging River」と同じ系統の曲だろうけど、こっちのほうが好き。
ラストの大サビ部分に向かって盛り上がってくる展開とか「誰かにとっての光になるでしょう」というフレーズとかは初めて聴いた時はマジで体が震えた。
これも是非ライブで聴きたい一曲。
☆☆☆☆☆
14.トラベリンメンのテーマ
「光芒」でこれだけ盛り上げておいて一気に落とすかとw
最後のコーラス部分とかは良いと思うけど、正直アルバムに入れる必要があったのかと思ってしまう。
☆☆
15.オレとオマエの新しい季節
「The OC」のエンディングテーマ(関東限定)ということで早めに公開されていて、タイトルのぶっ飛んでいるところ(大五郎なんて言われたりw)とかラテン調の曲調とかいろいろと注目されていたけれども、聴いてみたら意外と悪くなかったかなと。
ポコポコと聴こえるコンガの音が楽しい。
2番のAメロ部分(L・O・V・E)からぶっとくギターが入る展開はちょっと笑ってしまったw
「太陽のKomachi Angel」の発展系かなぁと感じた。
☆☆☆
16.永遠の翼
いい曲だとは思うけど、こういう曲調はもうお腹いっぱいです。
ただ、この曲をラストに持ってこなかったことは評価します(なんて偉そうなんだw)
映画主題歌だけども、PVの印象が強くて聴くたびに少年少女のことが思い浮かぶ。
☆
17.BUDDY
LIVE-GYM 2006 “MONSTER’S GARAGE”のエンディングSEで聴いた時にはそれほどいい印象はなかったけども、歌詞とタイトルの意味を理解してじっくり聴いてみてからは断然好きになった。
オリジナルバージョンとはアレンジや歌詞が変わってしまったのがちょっと残念。
退場曲で使われた曲はこれまで一度も演奏されてこなかったけど、果たして来年のライブでは演奏されるのだろうか。
☆☆☆
総評
好きな曲ベスト3を挙げるとすれば、
パーフェクトライフ、純情ACTION、光芒、時点で黒い青春。
「光を求める為のアクション」という一貫したテーマがあるのでまとまりがあるように見えるけど、曲数が多いだけに印象に残る曲とそうでない曲の差が激しいなと思ってしまった。
20年のキャリアがあるのにこれだけまだ曲の引き出しがあるというのは素直に感心するけど、バラエティに富み過ぎていて散漫な印象になってしまったのがちょっと残念。
あと、曲順ももう少し考慮すれば印象が変わった曲もありそうだっただけに勿体無い。
駄曲とか捨て曲って表現は好きではないけど、もう少し曲数を絞ってリリースしていれば全体の印象も変わっていたかも知れないなと思った。
20周年アルバムにしては、インパクトが薄いというか地味な印象を受けました。
あと、今回今までメインのサポートメンバーだった徳永さんが外れて、寺内さん・池田さんが担当されているのは大きいなと思った。
今までのマンネリ感を払拭しているような新しい雰囲気が導入されていてるので、今後の展開が楽しみ。
(これでまた徳永さんに戻る気がしないでもないけどw)
ここ最近のアルバムで順位をつけるとすれば、
BIG MACHINE > ACTION > MONSTER > GREEN > THE CIRCLE かな。
リリース前に本人たちが「最高傑作だ」と盛んに言っていたMONSTERには勝るけど、BIG MACHINEの統一感というか曲のクオリティの高さには劣るかなといった感じ。
ただ曲単位では好きな順位はバラバラなので(パルスとかGO★FIGHT★WINとかかなり好きだし)、その時の気分によって大きく変動するので、あんまり当てにしないで下さいw
最近の楽曲ももちろん好きだけども、「LOVE PHANTOM」や「愛のままに」を初めて聴いた時のような衝撃を、また味わいたいなぁと期待してたりもします。
つたない文章、失礼しました。