7/2発売の音楽雑誌「Player」に、松本孝弘のアルバム「Strings Of My Soul」インタビューが掲載。
また、表紙にも松本さんが登場されています。
▽最新号案内|Player On-Line プレイヤー・コーポレーション
■COVER STORY
Tak Matsumotoインタビュー / ギアレポート
昨年グラミー賞を受賞した『TAKE YOUR PICK』に続く待望のソロアルバム、『Strings Of My Soul』が発売! 松本孝弘のインタビューとレコーディング使用機材を詳細にレポート!
▽Player Blog: Tak Matsumoto 待望のソロ新作!
本日発売のPlayer8月号は松本孝弘が表紙!
Player (プレイヤー) 2012年 08月号 [雑誌]
posted with amazlet at 12.07.03
プレイヤーコーポレーション (2012-07-02)
松本さんの記事は、カラー8ページ。
うちインタビュー3ページ、単独写真1ページ、機材紹介4ページ。
インタビューまとめ。
- アルバム「Strings Of My Soul」について、自分の中では完全に新作という意識。曲もプレイも含めてすごく気に入ったものだけを集めた作品。ベストアルバムみたいに捉えてしまうかも知れないが、そういうつもりは全然ない。
- アルバム制作は去年あたりからぼちぼち始めていて、今年の3月ぐらいに出そうという話しだったが、ラリー・カールトンさんに参加してもらったり、ポール・ブラウンさんという外部のプロデューサーに依頼してもらったりしたら製作期間が延びた。
- このアルバムは日本だけで発売されるものではない。向こうのラジオ向けの音作りというのを意識した。「華」というアルバムもスティーヴ・ヴァイさんのレーベルから出していただいてるが、いわば欧米に向けての僕個人としてのデビュー作。
(華の海外リリースもちゃんと覚えてたんですねw) - ラリーさんとのグラミー賞は松本さん自身の視野拡大に確実に繋がった。それによって新たな人脈もできた(ポール・ブラウンさん等)。
- 「Strings Of My Soul」というタイトルについて、この言葉がいいなというのが前からあった。同タイトルの曲自体も入れようと考えたことはあったが、やっぱり今作にはうまく混じらないなと思ったから入れなかった。日本語に置き換えると、”琴線”に近いかもしれない。自分の創る音楽はそういうものに触れるものであって欲しいという気持ちもやっぱり常にある。
- 「Live Life」の曲が出来たのは、去年の終わり頃。歌モノは1~2曲やろうという話しは出ていたが、日本人シンガーで日本語の詞というつもりは最初からなかった。フルサイズの楽曲をほぼアレンジし終えたものをポールさんに渡して、シンガーの選択や歌詞、ホーンセクションを入れることを彼の意向に従いながら進めていった。彼から上がってきたものは全部すごく良かった。
- 歌っているボーカリストには、実は会っていない(笑) この曲について、実は女性シンガーが歌うのをイメージしていた。ポールさんが「男しか浮かばない」というので従った。
- 「SUKIYAKI」について、松本さん自身が前々から、ああいうスローな感じでやってみたかった。ラリーさんに参加してもらうなら、アメリカ人でも知っている日本のヒットソングのこの曲しかないだろうと。いつかはやりたいと思っていた曲。実は歌モノとしてやってみようと一度取り組んだが、インストゥルメンタルのほうがやっぱりいいだろうと。
- (東日本大震災以降メッセージ・ソングが増えてきたという問いに対して)こういうことって”続けていくこと”が大事。結局まだまだ問題は片付いてないわけで、誰が何を先にやるかを競うのではなく、長いタームで考えていかなきゃいけないことだと思う。そこで僕らにできることって、音楽を通して何かをすることしかないわけだから。
- ラリーさんと一緒にやったことで、自分自身の(音楽の)ジャンルみたいなものが広がった。「B’zのギタリストだからロックだろ?」と決めつけられてしまうのでなく、こういうことをやっても「ああ、松本さんね」と自然に受け止めてもらえるようになった。もちろん昔からこういうこともやってきたわけだけど、もっと自然にもっと普通にやれるようになってきた。もちろんこれまでが窮屈だったわけではないけど、確実に自分自身の幅が広がった。
- アルバム「華」を創った当初は、和のテイストを意識していたと思う。最近は意識してない。不思議なことにそういうテイストがみんなの印象に残っている部分があるみたいで、例えばジャケットのデザインを頼んでも、必ず和の要素が絡んできたりする。そうして欲しいと頼んでるわけじゃないのに。よっぽど僕は”和”のイメージの人間なんだろうなと思わされることがある。
- ”縁”というものにすごく恵まれていた。僕は自分から「絶対にこの人に会おう」みたいな働きかけをすることはない。縁があれば会えるはずだし、会えないってことは縁がないってことなんだろうと考えている。ラリーさんとの関係もそれに近いと思っている。無理に仕込まなくても縁が会わせてくれる。ご縁に任せればいい(笑)
- ギタリストの場合、シンガー以上に自由なところがあるし、いろんなものとのコラボレートがしやすいんじゃないかと思う。自分の知らない領域の相手とのコラボレートにしても、興味が湧くものがあればどんどんチャレンジしていきたいと思う。そこも今後の縁にまかせてやっていきたい。
- 「Strings Of My Soul」に伴うライブ活動の予定は、ない。来年はB’zが25周年だったりするし、いろいろと控えていることがありますから。
- ただ、いずれはやりたいと思っている。こういうライブをやる以上は複数のギタリストでやってみたい。参加するとしたら、去年からLIVE-GYMに参加している大賀くんはすごくいいと思う。彼は音楽性も広いし、僕のニュアンスに会わせてプレイすることを気持ちいいと思ってくれているから。
- この作品で、松本さん個人でグラミー賞を手にするようなことがあったら、それはすごいこと。そんなことになったらホントに嬉しい。僕のなかで、グラミー賞はとても大きな目標のひとつだったから、ラリーさんと一緒に獲れたのはすごく嬉しかったし、実際今でも自分のモチベーションの一部になっている。
- (インストゥルメンタルでありながらギターが歌っている、という問いに対して)そういう意味ではこの作品は、歌モノ。仮にそこに具体的な歌詞や歌が乗っていなくても。
- その他、「Romeo & Juliet」録り直しや、「The Moment」の改題、「LIVE RIPPER」のライブDVDのエンディングの稲葉さんと当時のマネージャーの後ろ姿の写真がすごく好き、と他の雑誌にも記載されたエピソードもあり。
また、「TAK MATSUMOTO CUSTOM DOUBLE CUT EBONY」のギターの広告と、アルバム「Strings Of My Soul」の広告も掲載。(どちらもカラー1ページ)
「ローリング・ストーンズ」の記事もよくまとまっていて良かったですが、今回の「Player」の記事も、楽曲制作に関する裏話(Live Lifeのボーカリストに会ったことがないというのはビックリw)や、B’zの今後の活動状況もうかがい知ることが出来て、なかなか興味深かったです。
「Strings Of My Soul」の残す雑誌掲載は、表紙&インタビュー掲載の7/10発売の「YOUNG GUITAR」のみ。